退職金制度の基礎知識

退職金の積立方法

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1 社内準備

退職金は、一度に多額の資金を要するため、各企業では、その支払に備えた積立を行うのが通常です。 このうち、社内で積み立てておくのが、社内準備です。以前は、退職給与引当金が計上できたため、ある程度の節税にもつながったのですが、 退職給与引当金が廃止されたため、社内準備は、税金対策としては、メリットのない方法になりました。
すなわち、利益として計上するしかなく、税金を取られるということになります。また、資金に色分けができないため、運転資金との区分も難しいなります。

2 社外積立

社外に退職金準備に積み立てる方法は、いくつかあります。いままで最も普及してきた制度が、適格退職年金制度でしたが、 平成24年3月で廃止が決定しているため、現在適格退職年金制度を採用している企業は、それまでに新たな制度に変更しなければなりません。
現在、社外積立制度としては、確定給付企業年金制度、確定拠出年金制度、中小企業退職金共済制度などがあります。
これらの制度は、それぞれ特徴がありますが、積立金が経費算入できることは、共通しています。

3 確定給付と確定拠出の違い

一番注意をしたいのが、確定給付と確定拠出の違いを知っておくことです。確定給付というのは、社員に退職金(年金)を将来いくら出すか確定しておくことです。 これに対して、確定拠出とは、拠出する金額が確定していることです。具体的にいえば、毎月1万円会社が拠出するので、運用は、社員自身が決定し、将来もらえる 退職金(年金)の額は、社員の運用によって異なるということです。
長期間の金利の変動リスクを会社と社員でどちらが負担するかの問題といえます。

4 積立方式の検討

積立方式は、それぞれ特徴があるので、よく専門家と相談することをお勧めしますが、基本となる部分は、社外積立で確保し、 経営者の裁量部分を社内積立で対応するものひとつの考え方だと思います。 スポンサードリンク